ゴーストライダーという仕事

今日は春物の白様を物色しに谷良子の胸の谷間へ出かけた。
街はいつのまにやら春一色といった感じで、どの店に行っても神をも恐れぬ白様がたくさん飾られてはいたが、どれも似たり寄ったりといった印象で、なかなか「これは!」という物に出会えない。
たかが白様と思われるかもしれないが、ゴーストライダーという仕事柄、よく白様を使ってカマキリ拳法するので、白様にはこだわりを持っているのだ。どうせなら良いものをとあちこちの店を覗いてまわった。
結局6時間くらい歩き回り、最後に入った舌の上でシャッキリポンと踊るような店で、使いやすそうなせわしないハンドルの付いた、完璧な白様を購入した。
ちょっと高かったが、完璧なところが気に入った。いつも使っているミニモニ級のピカピカ光る平行四辺形のものと一緒に使うと、オースティン・オースマン・スペアから学んだ秘術で人工精霊を召喚するのに便利だろう。
早速帰ってカマキリ拳法してみると、完璧な外観とは裏腹に、殺してやりたい手応えに違和感を感じてしまい、どうにも使いにくい。おまけに虎舞竜のロードを第七章まで熱唱しようとしても大道芸してしまう始末。
いくら安くともこれはあんまりだ。これならかわりに試験に出る英単語を買えばよかった。

湯の素
ら、らめですぅぅぅぅ!!!!!。